最近、度々ニュースに出てくる『SDGs』エス・ディー・ジーズ
Sustainable Development Goals
“持続可能な開発目標”の略称ですが
・SDGsには、どんな目標があるの?
・SDGsに貢献したいけど、何から始めたら良いの?
まだまだ、そんな方も多いのではないでしょうか?
そして以前、このサイトで解説したファッションの3R。
・リフォーム(Reform)
・リペア(Repair)
・リメイク(Remake)
この3Rで、SDGsに貢献できる目標があるのはご存知ですか?
どんな目標なのか、今回解説したいと思います。
その前に、SDGsについて確認しておきましょう。
※ファッションの3Rの詳しい解説につきましては
をご覧ください
Contents
SDGs(エス・ディー・ジーズ)とは?
持続可能な開発目標
SDGsは2015年9月の国連総会で、世界のリーダーにより決定した2030年までの共通目標です。
先進国と途上国の人たちが、“誰も置き去りにしない事”を共通の理念とし、SDGsは17の目標で構成されています。
目標には、世界の貧困や飢餓をなくしたり、環境問題や働き方改革などの目標もあります。
しかし残念なのが、17項目のうち日本が達成しているのは、4の「質の高い教育をみんなに」だけです。
そして達成度の低い目標の中に、12の「つくる責任・つかう責任」があります。
この目標は、私達の生活の身近な問題であり、誰もが意識を少し変えるだけで貢献できるんです。
では、つくる責任・つかう責任とは具体的にどんな目標なのでしょう?
つくる責任・つかう責任とは?
持続可能な責任をもって消費することです。
世界の人口は、2019年に77億人でしたが、2030年には85億人になります。
そして2050年には97億人に達すると予測されています。
この状況を推移していくと、世界の人々の暮らしを支える資源には、いつしか限界きます。
ですから、世界の資源を無駄なく有効な形でつくり出し、より多くの人々に、公平に届けなくてはいけません。
例えば食品ロスの問題。
日本では毎年約750万人の食事を、1年間まかなえるほどの「食品ロス」を出し続けています。
そして、このロスを廃棄するのに、約8000億円もの税金が使われているんです。
世界中の食品ロスは、損害額が約84兆円にものぼります。
日本の国家予算が約100兆円ですから、すごい金額です。
では衣料品ロスは、どのぐらい有るのでしょうか?
数年前、高級ブランドのバーバリーが、42億円相当の売れ残りの商品を焼却処分し、世界で問題となりました。
そして日本でも、2018年の衣服の供給量が約29億点だったのに対し、消費量は約13億点。
半数以上が売れ残り、その多くを廃棄しているの現状です。
世界のアパレルメーカーでは、この大量廃棄問題への解決に向けて、様々な方法で取り組み始めています。
そして今後は、環境に配慮した、サステイナブルな物づくりや、リサイクル方法への試みが、必須条件となっていくのでしょう。
※アップサイクルに関しましては
をご覧ください
つかう責任に貢献できるファッションの3Rとは?
現在日本の環境省が推奨している、廃棄物を減らし、循環させながら利用していく社会を”循環型社会”と言います。
その循環型社会を作るには、3R(スリーアール)に積極的に協力することが大切です。
リデュース(Reduce)減らす
リユース (Reuse)再利用する
リサイクル(Recycle)再生利用する
上記の頭文字のRで3Rと言われています。
そしてファッションの3Rでは、
衣服のサイズが合わなくなったら、リフォーム。
長年使っていたバッグの持ち手が切れたら、リペア。
着ていない着物をワンピースにするリメイクなど。
自身が使わなくても、使えるようにして人に譲ったり、メルカリなどに出品してみる。
ファッションの3Rで廃棄せずに、少しでも長く使えるようにする。
これらは全て、環境に配慮したサステイナブルなファッション。
SDGsのつかう責任に貢献しています。
では、つかう責任に対する、日本人の意識は今どのぐらいあるのでしょうか?
日本人のサスティナブルな消費行動とは?
昨年11月、日本全国の20代~60代の男女計6000名を対象に「生活者のサステナブルな購買行動の調査」が実施されました。※博報堂「生活者のサステナブル購買行動調査」引用
調査結果では現在
・長く使えるものを買う人
(ミニマル)が9割
・修理して使う・必要最小限を買う・資源をムダづかいしない人
(ロングライフ)が7割以上
・不用品を人にあげる・売る人
(サーキュラー)が7割以上です。
これからの購買における判断基準には
・企業の環境・社会に配慮した商品を購入したい人が
7割~8割もいます。
このような商品を、消費者が積極的に選択すれば、企業や生産者はつくる責任に注力するでしょう。
これが消費者としての責任であり、SDGsのつかう責任に、役立つ事ができます。
まとめ
SDGsは、世界の様々な国の人や環境に配慮した世界共通のルール。
ファッションの3Rでは、廃棄物を減らし、SDGsのつかう責任に貢献する事ができます。
日本では、つかう責任に対する消費者のサステイナブルな意識は、さらに高まって行くでしょう。
SDGsに貢献するには、身近な問題から少しづつ、エシカルな気持ちでが取り組む事が大切ですね。
エシカルに関しましては
をご覧ください