近年、人気有名人が環境や健康を考えたライフスタイルブランドを、次々に立ち上げているのをご存知ですか?
サステイナブルな素材やデザインにこだわり、自らが広告塔となり、情報発信もしています。
そこで今回は、人気有名人のサステイナブルなファッションブランドに、注目してみたいと思います!
※サステイナブルなファッションにつきましては
をご覧下さい。
Contents
”サステイナブルなファッションを手掛ける!人気有名人のブランドは?”
ローラさんのブランド『STUDIO R330』
6月5日、タレントでモデルのローラさんが
「良い生活に欠かせないもの」をスローガンに掲げたブランド
STUDIO R330(ステュディオ アール スリーサーティー)をスタートさせました。
ブランド名のRにはリユース・リサイクル・リデュースの意味が込められています。
地球環境に配慮し、トレンドに左右されないサステイナブルなアイテムと、様々なコンテンツを発信していきます。
ローラさんは、地球にも人にも優しい素材にこだわり、ブランドの立ち上げには、約2年もの時間を費やしました。
その第一弾で発表されたのが、オリジナルのリサイクル素材を使ったスポーツウエア。
スポーツウエアを作るきっかけは、運動する事で、自身の気持ちが前向きになれたから。
オリジナルのリサイクル生地は、衣料やプラスチックのリサイクル開発を手掛ける、日本環境設計のプロジェクト「BRING」と協業。
1年以上かけて開発しました。
古着は、日本環境設計独自の最新技術により、新しいポリエステル素材に再生して、ウェアの83%に使用。
残りの17%は、伸縮性を高めるためにスパンデックスを取り入れています。
このポリエステルは、⽯油由来の原料のポリエステルと変わらない品質で、何度でも再⽣することが可能です。
また、服のゴミを減らし⽯油の使⽤量削減にも貢献できます。
この他に、ワークアウトウェアをはじめ、スウェットやTシャツ、ジャケットからヨガマットなど、幅広いラインナップを展開。
スウェットやTシャツにはオーガニックコットンを使⽤。
シルエットにこだわった、ボマージャケットは⻑く愛用できるよう、リバーシブル仕様になっています。
ジッパーには、YKK社の最⾼級ルミナジッパーを採⽤。
⼊念に磨かれた滑らかなジッパーは、肌が傷がつかないように、配慮されています。
また、ヨガマットは軽量で、安全性と耐久性に優れたリサイクル可能なTPE(サーモプラスチックエラストマー)素材です。
タグや紐は、100%FSC®のもので、パッケージングは、半永久的に再⽣可能な、リサイクルポリエステルを100%使用しています。
※FSC®につきましては
をご覧ください
発送⽤ボックスは、廃棄されるカカオ⾖の⽪を配合した再⽣紙にするなど、細部に至るまで環境に配慮した取り組みを徹底しています。
さらに、ブランドの売上げの一部は、ローラ・ワールド・スカラシップ基⾦に寄付されます。
この基⾦は2013年12⽉に設⽴され、毎年「JHP・学校をつくる会」を通じて、カンボジアの学校への⽀援等も⾏なっています。
また今後は、植林・環境問題に取り組む発展途上国の組織や動物保護施設などへの基⾦を通じて、寄付する予定です。
STUDIO R330
柴咲コウさんのブランド「MES VACANCE」
女優で歌手の柴咲コウさんは、2016年に株式会社トロワグラースを設立。
エンターテインメントやセレクトショップ事業の他に、2018年からアパレルブランド「MES VACANCES」(ミヴァコンス)を展開しています。
柴咲さんは、ワクワクする心を無くさずに、環境への意識が高められるような製品を作りたいと思い、ブランドを立ち上げました。
そんなミヴァコンスのコンセプトは”サステイナブルで優しい服”
地球の循環、生態系になるべく負荷をかけない物づくりで、着心地の良さやメンテナンスの手軽さも追及しています。
ちなみに、再生セルロース繊維のテンセルのワンピース。
テンセルの原料は木材パルプ。
自然の森を伐採せず、人の手で管理された森の木を利用しています。
木材パルプは溶かし、糸にする際の溶剤も、再利用できます。
さらにテンセルは、土に埋めておくと分解され、土に還るサステイナブルな素材。
今、世界で最も環境に優しい繊維と言われています。
また、オーガニックコットン94%、ポリエステル6%の人工ファーのコート。
人工ファーのほとんどは、ポリエステル100%ですが、できる限りオーガニックコットンに置き換える事にも挑戦しました。
素材にこだわる事で、今まで環境問題に関心の無かった人も、考えるきっかけになってもらえればと思っています。
ちなみに、柴咲さんは2017年7月から環境特別広報大使としても、精力的に活動しています。
MES VACANCES
伊勢谷友介さんの「リバースプロジェクト」
俳優、映画監督として活躍する伊勢谷友介さん。
2009年に株式会社リバースプロジェクトを(REBIRTH PROJEC)を設立しました。
設立のきっかけは、人類が今のペースで消費を続けるには、あと地球が約1.5個分、必要だと考えたこと。
地球にとっての、癌細胞といえる人類が生き残るためには、生活や経済の仕組みから、変えなければならないと思いました。
リバースプロジェクトでは”人類が地球に生き残るためにはどうするべきか?”
をビジョンに、様々な企業やブランド、学校などとコラボレーションし、社会課題解決型のプロデュースを行ってきました。
ちなみに現在は「衣・食・住・芸術・教育」の、5つの分野から、SDGsに取り組んでいます。
そして今年はマスターピース(master-piece )と再コラボ。
マスターピースは、ファッション性と機能性を融合させたバッグを作る、日本のブランドです。
2011年、廃棄するしかなかった「自動車のシートベルトと未使用のエアバッグを再利用できないか?」
とのリバースプロジェクトの提案に、マスターピースが賛同し、バッグを制作。
エアバッグの頑強さ、独特の素材感を活かしたバッグは、当時大きな話題となりました。
そして今回は、不可能だったエアバッグの染色も可能になり、よりサステイナブルなデザインに生まれ変わりました。
害獣として駆除された、鹿や猪の革の素材を再利用した、付加価値の高いバッグや、ハンティングベストも発売しています。
伊勢谷さんは、設立から10年を振り返りこう語っています。
社会起業家こそ、現実的な視点を持つ事が大切だと身をもって学ぶことができました。
冷静に、自分たちの現実的な能力と、社会を照らし合わせることが重要。
その上でこれからもブレることなく、積み上げてきた実績を、さらに育てて成果を上げていくつもりです。
REBIRTH PROJEC
https://www.rebirth-project.jp/
master-piece
http://master-piece.co.jp/collection/2020ss/01/
今回は、人気有名人のサステイナブルなファッションブランドをご紹介しましたが、いかがでしたか?
発信力があり、影響力のある有名人の、サステイナブルなモノづくり。
ただし、社会を変えるには、話題性だけではなく、サステイナブルなビジネスモデルである事が最も重要です。
※サステイナブルなファッションにつきましては
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