良く見かけるサステイナブル・ラベルをわかりやすく解説

皆さん”サステイナブル・ラベル”と呼ばれる、認証マークのついた製品を良く見かけませんか?

サステイナブル・ラベルとは、持続可能な原材料調達や環境・社会的配慮、生物多様性等に繋がるさまざまな 国際認証ラベルの事を言います。

ラベルには、それぞれ厳しい基準があり、第三者機関の定期的な審査をクリアした証です。

環境負荷を考え、大手ファッションブランドも、認証を受けたサステイナブルな素材を、積極的に取り入れ始めています。

そこで今回は、代表的なサステイナブル・ラベルについて解説してみたいと思います。

※サステイナブルに関しましては

サステイナブルなファッションとは?

をご覧ください

Contents

”良く見かけるサステイナブル・ラベルをわかりやすく解説”

国際フェアトレード「Fairtrade」

こちらは、国際フェアトレード(Fairtrade International)認証ラベル。

今、世界で最も認知されている、サステイナブル・ラベルのひとつです。

ちなみに、フェアトレード(FairTrade)とは直訳すると”公正な貿易”という意味。

 

開発途上国の原料や製品を、適正な価格で継続的に購入することや、人権や環境へ配慮すること。

また、公平で持続可能な生産と取引で作られたことを、第三者が認証した製品に付けられています。

国際フェアトレード認証ラベルの審査基準を見てみましょう!

1.生産者への適正な価格と長期的な取引

2.生産者の社会的・経済的な発展

3.生産物の品質と技術の向上

4.生産者の労働環境と労働条件(強制労働と児童労働の禁止)

5.生産地の環境保全(農薬使用、水質、森林、土壌の保全、廃棄物の扱いに関し国際規約を遵守)

以上5つを守ることが求められています。

 

どんな製品に国際フェアトレードラベルは付いているのでしょうか?

主にコーヒー、カカオやコットン製品、バナナやスパイス。

砂糖、ジャム、はちみつ、ごま、ワイン、豆類、 切り花、ボール類などがあります。

 

これらの商品が、安く買えるのは、消費者にとって嬉しいこと。

でも、生産者が劣悪な労働条件を強いられていたり、基準値を超えるような農薬を使用し、環境破壊していたら…

生産者の健康や生活、自然環境を守るエシカルな製品の証が、このフェアトレードなのです。

「GOTS」ゴッツ


こちらは「GOTS」ゴッツ”Global Organic Textile Standard”(グローバル オーガニック テキスタイル スタンダード)のラベルです。

ゴッツとは、繊維製品を製造加工するための国際基準。

 

オーガニック(有機栽培)のコットンやウール、麻、絹などの原料から、環境・社会面に配慮した方法で作られた繊維製品に付けられています。

ちなみにオーガニックとは、農薬や化学肥料、遺伝子組み換え技術を使わないなどの基準を満たし、栽培した農作物の事です。

GOTSの認証ラベルの審査基準を見てみましょう!

・原料の70%以上がオーガニック

・オーガニックな加工法

・遺伝子組み換え技術を使用しない

・水やエネルギーの使用や、廃棄物に 関しての目標設定

・動物実験はしない

・毒性の強い薬剤を使用しない

・安全で衛生的な環境で、搾取のない労働条件

・トレーサビリティーが確保されている
などの基準があります。

つまり、原料の栽培から製品の製造、梱包、ロゴの使用、運搬、保管など。
製品が消費者に届くまでオーガニック商品であることが証明されています。

 

※トレーサビリティに関しましては

トレーサビリティのアパレル業界での必要性

をご覧下さい

 

GOTS認証の製品を販売しているブランドは?

baby-baby (ベイビーベイビー)
https://www.babybaby-shop.com/?mode=grp&gid=2036150

PeopleTree (ピープルツリー)

「FSC®」エフエスシー

こちらはFSC®(Forest Stewardship Council)森林管理協議会の認証ラベルです。

 

森の動物や植物、そこで働く人たちに配慮し、将来も豊かな森を維持できるようにする。

また、適切に管理された森林木材から作られた事を、第三者が認証した製品に付けられています。

 

FSC®には、まず10の原則があります。

FSC®ラベルの原則を見てみましょう!

1.法律や国際ルールを守っている

2.働く人の権利や安全が守られている

3.先住民族の権利を尊重している

4.地域社会を支え、良い関係を築いている

5.様々な森の恵みを生かしそれらを絶やさない

6.豊かな森林の自然環境を守る

7.いろいろな意見を聞きながら森の管理を計画する

8.森や管理の状態を定期的にチェックする

9.環境や文化など、その森が持つ大切な価値を守る

10.環境に配慮した管理活動をきちんと実施している

この他に、70の基準があり、大きな問題がないと認められた製品に付けられいます。

 

どんな製品にFSC®認証ラベルが付いているのでしょうか?

ノートやトイレットペーパー、ティッシュ等の紙製品や繊維、木製品の建材や家具など。

 

そして現在、FSC®認証を得た木材を原料としたセルロース繊維を、大手ファッションブランドが積極的に取り入れています。

H&Mは2025年末までに、自社の製品に使用するセルロース繊維を、FSC®認証から優先的に調達を行うと宣言。

また、ステラマッカートニーでは、FSC®認証のスウェーデンの森林で採取した木から作られた、パルプをつかったレーヨンを選んでいます。

パルプはドイツに渡り、ビスコースの繊維に加工し、イタリアで生地に織り上げるという製造過程を把握。

また、サプライチェーンにおいても、森林破壊に関与しないことを示す、トレーサビリティを実現しています。

 

※人気有名人のブランドも、サステイナブルな素材を取り入れています!

サステイナブルなファッションを手掛ける!人気有名人のブランドは?

をご覧下さい

 

今回は、代表的なサステイナブル・ラベルについて解説してみましたが、いかがでしたか?

現在、SDGs達成率NO.1のスウェーデンでは、国民のサステイナブル・ラベルの認知度が、平均で90%以上と高く、さまざまな認証ラベルが普及しています。

日本ではまず、ひとりでも多くの人が、このラベルの重要性を、認識することが大切なのではないでしょうか。

 

※SDGs先進国のスウェーデンに関しましては

修理代など環境対策には軽減税率も!SDGs先進国のスウェーデン

をご覧ください

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