不要になった、衣類やバッグなどをどのような方法で、処分していますか?
・ゴミとして廃棄する
・欲しい人に譲ったり、寄付をする
・ネットオークションやフリマアプリなどに出品する
・リユースショップに買取りしてもらう
など…
しかし現在、ファッションブランドが大量廃棄対策として、衣類やバッグなどの、回収サービスを行っているのをご存知ですか?
回収サービスを利用すれば、経済的にもお得!
そして、社会貢献もできる仕組みになっているんです!
そこで今回は、ファッションブランドの回収サービスをご紹介したいと思います。
※社会貢献に関しましては
をご覧ください
Contents
”ファッションブランドの回収サービスは社会貢献できて経済的にもお得!”
H&Mの「衣料品回収プログラム」
ファストファッションのH&Mでは、2013年から古着の回収サービスを行っています。
方法は簡単。
全国のH&Mの店舗に併設されている、リサイクルBOXに不要のアイテムを袋に詰めて、店舗に持ち込むだけ。
ブランドは問わず、どんな状態の衣料でもOK。
※但し(靴やレザー、貴金属は回収不可)
持ち込み1袋につき、H&Mでのお買い物3000円以上で使える、クーポン1枚(500円分)がもらえます!
因みに、持ち込みの袋の数が多くても、クーポンがもらえるのは1日最大2枚まで。
回収された衣料は、最寄りの再生プラントへ運ばれ、400以上の基準に従い手作業で分別します。
衣料回収サービスで得られた過剰金はすべて、繊維リサイクルの研究機関や社会活動に寄付されます。
ファストファッションは、古着屋さんでも買取りしてもらえない事も多いですよね。
処分に困っている方には、とてもお勧めのサービスです。
H&M
https://www2.hm.com/ja_jp/ladies/shop-by-feature/16r-garment-collecting.html
アディダスの回収サービス「TAKE BACK PROGRAM」
スポーツファッションブランドのアディダス(adidas)が実施している、回収サービス「TAKE BACK PROGRAM」
アディダスが推進するサステナブルな取り組みの一環として、2016年にドイツでスタート。
その後カナダで展開し、日本は3ヶ国目の導入となります。
こちらも方法は簡単。
アディダス直営店の、14店舗に設置している”コレクターズ・ボックス”(Collectors box)
このBOXにあるQRコードをスキャンして、メールアドレスを登録。
後は、不要な衣類やシューズ、バッグなどをBOXの中に入れるだけ。
ブランドは問いません。
持ち込みすると、15%OFFのクーポンがもらえます。
また、スペシャルイベントへの招待などの特典も、用意されています。
アディダスで回収された製品は、再利用可能な物と、アップサイクルやダウンサイクルを含む、リサイクル対象の物に分別。
同プロジェクトにおけるパートナー社の、日本環境設計とアイコレクト(I:COLLECT)へと送られます。
日本での回収量は、数週間で約300Kg。
ポリエステル製品は、100%再利用して他の製品に作り変えます。
また、セルロースは燃料、マイクロファイバーは断熱材などにしています。
埋立地に、ゴミが送られないリサイクルに取組んでいます。
貴重な資源である、燃料や断熱材などにも再利用できるなら、処分せずに回収ボックスに持ち込みたいですね!
アディダス
https://shop.adidas.jp/takeback/
マザーハウスのケア・修理・回収サービス「SOCIAL VINTAGE」
※画像は、回収されたバッグから生まれたレザーアイテム
マザーハウスは『途上国から世界に通用するブランドをつくる』という理念を掲げ、2006年にバングラデシュでスタート。
現在では、バングラデシュの他に、ネパール、インドネシア、スリランカ、インド、ミャンマーの計6か国で生産しています。
販売店は、日本国内35店舗、台湾6店舗、香港2店舗、シンガポール2店舗。
主にレザー用品やストール、ジュエリーなど、それぞれの国の素材や文化を活かした製品を作り、販売をしています。
今回マザーハウスでは、お買い上げ頂いたバッグのケア・修理・回収を行うサービス「SOCIAL VINTAGE」展開。
また、お客様から回収したバッグをリメイクし「RINNE」シリーズの提供を7月22日より開始しました。
RINNEは回収したバッグと他に、諸事情により発生した、非稼働在庫の素材を組み合わせて生まれた商品。
組み合わされるレザーの色合いや風合いが異なるため、同じものはない、1点物の商品です。
回収に協力した方には、ソーシャルポイントカードに、通常のお買い物に使えるポイント1500円分を還元。
別途1000円分が、途上国の公衆衛生対策へ寄付される仕組みになっています。
マザーハウスでは、物が生まれる背景には、それを生んできた様々な人の汗と涙と、膨大な物語があります。
そしてモノの終わり方までデザインすることも、つくり手の責任であると考えています。
私たちが物を購入するまでには、つくる人のドラマがあり、つかう人によってドラマの結末が決まります。
お手入れや修理をしながら、できるだけ長く愛用し、回収サービスに持ち込み再利用する。
最後まで見送ってあげるのが、つかう人の責任なのかも知れません。
マザーハウス
https://www.mother-house.jp/care/
まとめ
ファッションブランドが行っている、回収サービス。
つくる責任のあるブランド側と、つかう責任のある消費者が、エシカルな心で協力して成立するサービスです。
※エシカルファッションにつきましては
をご覧ください