バッグのリペアランキング・ベスト5

皆さん、日本人女性の1人当たりのバッグの保有数をご存じですか?

平均は10個で、2人に1人がブランドのバッグを持っているそうです。

何年もリペアしながらバッグを愛用される方。

または、リペアしてフリマアプリなどに出品する方も、増えてきています。

 

バッグのリペアでは

・ハンドル部分がボロボロになったけど直せるの?

・ショルダーの根元の金具が外れたけど、また取り付けできるの?

・ファスナーを閉めても、開いてきてしまうのはどうして?

など…

そこで今回は、バッグの修理依頼の多い順に、ランキングにしてみました。

直らないと諦めているバッグが、クローゼットに眠っていませんか?

※バッグのリペアの実例は

リペアファッションでサステイナブル!解説・ビフォーアフター

をご覧ください

Contents

”バッグのリペアランキング・ベスト5”

 第5位 バッグの裏地交換

「バックの裏地が破れてしまった」

「裏地にシミや汚れがついてしまった」

「裏地がベタついて剥がれてしまった」

これらの場合に、裏地の交換をします。

(シミが取れる場合には交換しない)

 

裏地の破れは、裏地に十分なゆとりが無い事。

また荷物の入れすぎによって、裏地に負担がかかり、破れてしまいます。

 

裏地のシミは液体をこぼしたり、長年の摩擦による汚れです。

 

裏地のベタつきは、内側の合成皮革素材に使われている、はかし剤の成分が溶けて起こる加水分解が原因。

特に輸入品のバッグなどに多く、日本は高温多湿な気候なので、長期間クローゼットに入れておくと危険です。

月に1回は、風通しの良い所に出しましょう。

 

そして裏地交換の修理方法は、大きく2つに分かれます。

バッグの裏地を落とし込んでいるタイプと、裏地が縫い込まれているタイプ。

落とし込みは、バッグの上の部分のみを外し交換できます。

しかし、縫い込まれているタイプは、バッグを分解しないと交換できません。

また、ポケットやファスナーの有無によって、料金も変わってきます。

心配な場合は、リペアの専門家に見てもらい、見積りを出してもらいましょう。

 

 第4位 クラッチバッグのパーツ取り付け

クラッチバッグの”クラッチ”とは、掴むという意味で片手で持てるハンドルのないバッグの事です。

ビーズやスパンコール、ラインストーンなどが付いているデザインなどは、華やかで人気です。

しかし衝撃に弱いので、パーツ取れの修理は多いです。

 

細い糸でビーズが縫われていたり、ラインストーンも接着のみで付けられています。

2、3個が取れても、大半は他のパーツと繋がっているので、修理は手作業で広範囲に。

ラインストーンのパーツなどは接着する面積が小さいく取れやすいので、細かいメンテナンスが必要です。

海外ビーズなどで紛失した場合は、なるべく近いものを探して取り付けています。

 

ジュエリーのリフォームに関しましては

ジュエリーのリフォームランキング・ベスト5

をご参考くだい。

 第3位 バッグのハンドル(持ち手)交換

レザーバッグの

「ハンドルの革が伸びてきてしまった」

「ハンドルがボロボロになってしまった」

これらの場合に、ハンドルの交換をします。

 

ハンドルがレザーの場合、長年使用していると汗を吸収し革が伸びてしまいます。

また、ハンドルは一番負荷のかかる部分なので、摩擦などの原因で剥がれてきます。

 

バッグの本体に問題なければ、ハンドルのみ作製し交換する事ができます。

ハンドルには、基本2種類のタイプがあります。

上記の画像の丸型タイプと平型タイプです。

丸形タイプで金具と本体と繋がっている場合には、本体に手を加えずに交換が可能。

しかし、本体に持ち手が直接縫われていたり、縫い込まれているタイプなどは、本体や裏地も外して修理します。

 

また似寄りの素材、革の色が無ければ探しに行き、染るなどして原型に近くなるよう作製。

持ち手の中の芯も劣化していれば、作製し交換して、強度を高めます。

裏地交換と同様、ハンドル交換もバッグの構造によって料金が変わります。

 

お直しの料金に関しましては

なぜ、お直し料金は高額なんですか?

をご参考下さい。

 

 第2位 ショルダーの付け根部分の修理

バッグのショルダーの付け根部分の

「金具が取れてしまった」

「根元の革が切れてしまった」

これらの場合に金具を交換したり、皮を交換したりします。

主な原因は、バッグに物を詰め込みすぎる事です。

それでは、修理方法を解説していきます。

まず、金具が取れてしまった場合。

上記画像の左側のカシメ(リベッド)また右側のハトメは打ち込みタイプなので金具を再度使用できません。

似寄りの金具での交換になります。

 

そして根元の革が切れた場合。

新しい革で交換し、補強します。

2箇所ある根元の1箇所が切れても、構造は同じなので、両方交換をして事前に劣化も防ぎます。

  第1位 バッグのファスナー修理

第1位のファスナー修理前に、ファスナーについて少し解説します。

ファスナーの正式名称は”線ファスナー”

1891年にアメリカで発明されました。

ファスナーは英語で「しっかり留めるもの」という意味で、ジッパーまたはチャックとも呼ばれます。

最初にレザーバッグにファスナーを取り入れたのは、世界を代表するラグジュアリーブランドのエルメス。

発売当時は、バッグの中が見えず物が落ちないと大きな話題になりました。

 

エルメスのバッグに関しましては

大人の品格ファッションアイテム|バッグ編

をご参考下さい。

 

それでは、ファスナー修理について解説していきます。

「ファスナーを閉めても、開いてきてしまう」

これはバッグに荷物を詰めすぎたり、長年の使用でエレメント部分がすり減り、かみ合わせが悪くなる事が原因です。

使用頻度にもよりますが、金具がすり減ると強度も弱くなるので、ファスナー交換をします。

 

その他のファスナーの修理方法もまとめてみました。

「上止めの外れ」→似た金具で上止めのみ  交換

「エレメントの外れ」→ファスナー交換

「スライダーの外れ」→スライダーのみ    交換またはファスナー交換

「プルタブの外れ」→金具が割れていなければ、再度取り付け可能

「テープの破れ」→ファスナー交換

「下止めの外れ」→外れた部分に革あて、下止めのみ交換、またはファスナー交換

 

ほつれがあったり、金具の調子が悪いかな?

と思ったら、早急にリペアの専門家に見てもらいましょう。

早めに修理すれば、他の部分の型崩れや破損なども事前に防ぐことができます。

 

 まとめ

バッグのリペアは、構造によって料金に違いがあるので、確認しましょう。

リペアすると原型よりも強度が増したり、使いやすくなったり、ブラッシュアップの効果もあります。

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