ジュエリーは美しく繊細ですが、扱い方によっては壊れやすい一面も持ち合わせています。
・ネックレスのチェーンが切れちゃったけど直るの?
・シルバーの変色はどうにかならないの?
・リングのサイズは何号まで大きくできるの?
ジュエリーのリフォーム依頼が多い順に、今回ランキングにしてみました。
皆さんのクローゼットにも、リフォームしたら蘇るお宝が眠っていませんか?
※アクセサリーのリフォーム・リペアの実例は
アクセサリーのリフォーム・リペアでサステイナブル!解説・ビフォーアフター
をご覧ください
Contents
”ジュエリーのリフォームランキング・ベスト5”
第5位「シルバージュエリーにロジュームメッキ」
まず、シルバー(銀)について簡単に説明しておきますね。
シルバー製品と言えばジュエリー全般、また銀食器などが古くから有名です。
日本の正規品のほとんどに、925の刻印がされています。
これは92.5%純銀で、残りの7.5%が銅を混ぜた合金である事を表しています。
シルバーは性質上柔らかいので、強度を増すために銅を入れた金属が”スターリングシルバー”です。
銅ではなく、ニッケルやアルミニウムなどを使用している物は、スターリングシルバーとは言いません。
またシルバーは、硫化して黒くなってしまう性質を持っています。
シルバー専用クリーナーなどで、お手入れすると綺麗になりますが、毎回お手入れするのは大変。
そこで変色を防ぎ、表面の硬度を増してキズにも強くなる、ロジウムメッキを施すのです。
シルバー以外のプラチナやホワイトゴールドにも、キズ防止の為によく使われています。
ロジュームメッキは、アレルギー反応を起こす方が比較的少なくないのも特徴。
但し、メンズのジュエリーなど、黒くいぶした雰囲気を楽しむ方には向きません。
第4位「ネックレスの引き輪交換」
ネックレスの留め具が壊れ、交換する修理(リペア)です。
通常、ネックレスやブレスレットにはチェーンと同素材の、留め具が付いています。
留め具の種類には、引き輪、カニカン、トグル、クラスプなどがあります。
引き輪やカニカンには、開閉する部分にバネが入っています。
バネは貴金属ではないので、汗や水などが入り込むと次第に錆てきます。
使用頻度にもよりますが、バネが劣化し開閉できなくなるのです。
バネは直す事はできないので、原型と似た留め具で交換します。
留め具が使いづらいなどの悩みがあれば、サイズを大きい物にしたり、形状を変える事もできます。
第3位「リングのサイズ直し」
新品のリングなら、デザインが気に入ったので、サイズが直せれば購入したい。
また購入から何年か経過し、指が太くなって入らなくなったなど・・・
サイズを大きくしたり、小さくしたりするリング(指輪)のサイズ直しです。
では、どのくらいサイズ変更が可能なのか?
シンプルで飾りのない平打ちのリングであれば、原型より大小最大で20号まで、サイズ変更が可能です。
大きくする際には、素材を足して大きくします。
石つきのリングの場合は、大小1号から2号のサイズ変更が可能です。
第2位「パールネックレスの糸切れ」
まず、パールについて少し解説しましょう。
パールは、日本が世界で最初に養殖に成功した国です。
品質の高さも世界NO.1と言われる、人気のジュエリー。
そして日本では古くから、冠婚葬祭などの必須アイテムとして、親しまれてきました。
特に日本がバブル経済の時には、国内のパールメーカーが大々的なPRをし、世界最大の真珠消費国となりました。
現在の60代以降の女性に、パールの保有率が高いのには、この時代背景も影響しています。
今では、娘さんやお孫さんなどに譲り渡し、パールのネックレスにカラーストーンを足したり、ピアスやリングにしたり。
日常的に使用できるアイテムとして、リメイクしています。
時代を超えて、世界にひとつだけのジュエリーの誕生です。
※さらにパールに関しましては
をご覧ください
パールのネックレスの糸切れは、長年使用していると、水や汗で糸が劣化して起こる現象。
突然糸が切れると、パーツを紛失してしまう事もあります。
使用頻度にもよりますが、1年~2年位の頻度で、定期的に糸交換されるのがお勧めです。
第1位「ネックレスのチェーン切れ」
近年は、華奢なチェーンのネックレスを重ね付けするのが流行しています。
しかし、細くて軽いチェーンほど、絡まったりして切れやすいです。
チェーンが切れた場合には、マルカンで繋いで直したり、ロー付け(溶接)したりします。
ロー付けができる素材は、プラチナ、シルバー、ゴールド、ブラス(真鍮)です。
何カ所もチェーンが切れている場合には、チェーン交換をお勧めする場合もあります。
収納時には、1点ずつ小分けにすると、チェーン切れの防止にもなります。
今回のランキングで、皆さんもリフォームしたいジュエリーはありましたか?
この他にもたくさんのリフォームがあります。
リフォームしながら愛用する。
サステイナブルな心が大切です。
最後に…
ジュエリーやアクセサリーのリフォームは、どこの国で製作され、素材が見た目でもわからない製品もたくさんあります。
皆さんも直るのかな…?
と迷われたら、長年の経験のある鑑定士さんや職人さんに相談して、より良い活用方法を見つけて下さいね。
アクセサリーのリフォーム・リペアでサステイナブル!解説・ビフォーアフター
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