人生100年時代と言われていますが、エルダーという言葉はご存知ですか?
エルダー(Elder)とは英語で、年上や年長者という意味です。
日本では主にエルダーを、50歳以上で若々しく、消費や行動に意欲的な人達を示します。
そして現在、60代のエルダー女性をテーマにしたファッション雑誌が、話題を集めています。
どんなファッション雑誌なのか?
今回ご紹介していきたいと思います。
Contents
”エルダー世代の人気ファッション誌とは?”
「素敵なあの人」
月刊誌「素敵なあの人」は、”60代からもう一度おしゃれを楽しもう!”がテーマ。(宝島社)
元々は不定期で発売していたのですが、3日間で重版が決定、5万部を超えるヒットとなりました。
その後も反響は大きく、昨年9月に月刊誌として発売し、部数を伸ばしています。
ヒットの理由には、従来のミセスファッションではなく、ナチュラルでカジュアルな路線を中心に取り上げている点です。
これまでの60代女性のファッションは、高級志向で華やかなもの。
そんな先入観があったのかもしれません。
しかし同誌は“心地よい装い”がテーマで、紹介される服はカジュアルでナチュラル。
明るい色を取り入れた着こなしもありますが、あくまでもシンプルなスタイルです。
ヒットの理由には、こんな時代背景も・・・
彼女たちの20代は、1970年代。
若い頃はしらけ世代や、ポスト団塊世代と呼ばれました。
日本は高度経済成長期で、街にはコンビニができたり、パソコンや家庭用ビデオデッキが発売され、ライフスタイルも、大きく変化しました。
また1970年にはファッション雑誌の『an・an』、71年には『non-no』75年には『JJ』が創刊。
トレンドを発信する「パルコ」や「ラフォーレ原宿」そして「丸井」などのファッションモールも次々に出店しました。
※平成のファッションに関しましては
をご覧ください
そして、独創的なヒッピーやフォークロア、パンクロックファッションなどが大流行。
また、ニュートラファッションには、ラグジュアリーブランドのルイヴィトンや、シャネルなどのバックやアクセサリーで、コーディネートしていました。
過去の日本女性の既成概念にとらわれない、多種多様なファッションが生まれ、牽引してきました。
しかし現在は、参考になるファッション雑誌が無く困っていたのです。
「素敵なあの人は」そんな60代女性の心を掴んだのでしょう。
自分らしく自由にファッションを楽しむエルダー世代が、どんどん増えて欲しいですね。
日本は今後、さらに少子高齢化が進み「2025年問題」を抱えています。
2025年に75歳以上になる人は、3677万人。
国民の3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上になります。
人類が経験したことのない『超・超高齢社会』を日本は迎えます。
ちなみに、現在の40代はNewエルダー世代と呼ばれています。
エルダー予備軍として、進展する超高齢社会をポジティブに変える原動力を担うと、期待されています。