2020年8月、全国の15歳~49歳の男女1,000名を対象に実施された、サステイナブル素材に関する調査。
この調査で、約74%の消費者が、サステイナブルファッションを取り入れたいと、感じている事がわかりました。
その理由についてもたずねたところ、78.2%が「社会貢献に興味があるから」と回答。
社会貢献に対する意欲の高もわかりました。※2020年8月豊島株式会社調査より
そこで今回は、今注目のサステイナブルファッションの素材について解説したいと思います。
Contents
“今注目のサステイナブルファッションの素材を解説”
オーガニックコットン(植物繊維)
このパルプを溶剤で溶かし、糸にして紡いでいきます。
ユーカリの木の特徴は、大量の水を使わなくても成長が早く、耕地面積も少なくて済むこと。
大気中の二酸化炭素は、葉っぱが吸収し、新鮮な酸素を供給してくれます。
また、溶剤は再利用することができ、テンセル®は土に埋めておくと分解され、土に還る特徴があります。
水・化学薬品・エネルギーの使用量が、他の繊維よりも低いので、エシカルな素材とされています。
そしてテンセルは、自然から生まれ、再生・再利用が可能な繊維なので「再生繊維」と呼ばれていますが、洋服のタグには「指定外繊維」と表記されています。
テンセル®の素材の特徴としては、シルクのような光沢があり、見た目にも美しく、肌触りもやわらかいこと。
レーヨンより強く、水につけても膨張しません。
テンセル®はイギリスのコートルズ社、リヨセルはオーストリアのレチング社で使用されていました。
その後両者が合弁し、ブランド名をテンセル®、総称がリヨセルとなりました。
再生ポリエステル(再生繊維)
現在、世界の衣料品の約60%がポリエステルで、年間約4000万トン以上も生産されています。
ポリエテルの原料である、石油への依存を削減するために、使用済のペットボトルを回収し、溶かして繊維にしたのが再生ポリエステルです。
そして近年では、複数の素材が混ざった衣料品から、ポリエステルのみを取りだし、リサイクルする事も可能になりました。
ポリエステル素材のジャケット700gをリサイクルすると、石油で3リットル、ペットボトルに換算すると約14本を節約できると言われています。
何度も再生すれば、製造段階の温室効果ガスの排出量も、削減することができます。
※再生繊維に関しましては
サステイナブルな素材の最前線!服から服のリサイクルに人工タンパク質
をご覧ください
リサイクルウール(動物繊維)
バージンウールの代わりにリサイクルウールにするだけで、水、染料、化学薬品、エネルギーの消費量を大幅に削減できます。
ビスコース(再生繊維)
ビスコースはレーヨン素材の一種です。
この繊維の製造方法に由来する「ビスコース」という名前の由来は、 レーヨンとセロファン両方に使用される粘性有機液体からきています。
ビスコースは、ビスコース法によってつくられる、木材パルプに含まれている繊維質(セルロース)から作られた、再生繊維の一般用語です。
製造過程において、洗濯可能な素材にするため、化学物質での処理をしますが、廃棄物をほとんど生成しないので、環境に優しい繊維です。
今回は、サステイナブルな素材について解説してみましたがいかがでしたか?
天然資源をなるべく消費せず、環境や生産する人に配慮した素材のファッションが、今後のトレンドとなって行くでしょう!
※サステイナブルなファッションにつきましては
サステイナブルなファッションを手掛ける!人気有名人のブランドは?
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