2020年8月、ファッション産業と小泉進次郎環境大臣は、計4回の意見交換会を行い、同年9月に「ファッションと環境」のタスクフォースを立ち上げました。
そして、環境省は2020年12月〜2021年3月の期間に、日本で消費される衣服と環境負荷に関する調査を実施。
環境負荷の高いファッション業界の現状と、その取り組みを環境省のHPで公開しました。
そこで今回は、環境省が公開した、サステナブルファッションについて見ていきましょう!
※サステナブルなファッションに関しましては
をご覧ください
Contents
環境省がサステナブルファッションを推奨!日本の現状とその取り組みとは?
①「ファッションと環境の現状」
※環境省サステナブルファッションHP引用
HPの冒頭では、服の製造から販売・利用、3Rから廃棄までの一連の流れが描かれています。
たとえ、販売価格が1000円のジーンズやTシャツだとしても、多くの工程を経て、服は作られています。
また、それぞれの工程での環境負荷の様々な問題が、イラスト付きでわかりやすく解説されています。
特に、原料調達、製造段階での環境負荷に対して、日本人は意識が低いと言われています。
しかしその原因は、衣料品の約98%を、輸入に頼っているからかも知れません。
自分が着ている服は、どこの国の原料で、どんな環境で縫製されているのかなど。
消費者が環境負荷の現状を把握するためにも、今後はトレーサビリティーが重要となるでしょう。
※トレーサビリティーに関しましては
をご覧ください
②「サステナブルファッションへの関心」
環境省が実施したアンケートによると、約6割の人がサステナブルファッションに関心があるとの、調査結果が!
しかし、ほとんどの人は関心があっても、実際にはアクションを起こしていません💦
では、どうしたら良いのでしょう?
まずは「サステナブルファッションが何なのか」を、わかりやすく情報発信をしていくこと。
また、服の処分や回収をしやすくしたり、リペアやリユースをしやすい環境にするこなどが、求められています。
続いて➂の「ファッションと環境へのアクション」では消費者と企業に5つの環境へのアクションを提案しています。
➂「ファッションと環境へのアクション」
1、今持っている服を長く大切に着よう消費者
使い捨てではなく、少しでも着るよう心がける
企業
長く着られるような、素材やデザインを考えて作ること
関連ワード
着用期間の長期化、エイジング(経年変化)耐用年数、ものづくり
消費者
すぐに捨てずに、リペアやリメイクをしながら愛用する
企業
自社製品などのリペアを、積極的に行うこと
関連ワード
リフォーム、リペア市場の拡大、ウォーンウェア
※リフォームやリペア、リメイクに関しましては
をご覧ください
2、リユース(再利用)でファッションを楽しもう消費者
着ない服は、人に譲ったり、フリマアプリに出品する
企業
在庫の衣類のレンタルサービスや、サブスクリプションサービスを展開してみる
関連ワード
着用回数の増加、ファッションレンタル、ファッションスワップ、シェアリングエコノミー
※ファッションのサブスクリプションに関しましては
人気サブスクリプション・ファッション編|高級腕時計にYシャツも
をご覧ください
3、先のことを考えて買おう消費者
本当に必要な物かをよく考えて購入する
企業
大量生産ではなく、適量生産へ
関連ワード
退蔵衣服の見直し、ゼロウェイスト、適量生産、衣類ロスの削減
4、作られ方をしっかり見よう消費者
素材や認証ラベルなどを、購入する際に確認する
企業
トレーサビリティーの確保
関連ワード
商品タグ、表示ラベル、認証ラベル・マーク(オーガニックコットン、フェアトレード等)
※認証ラベルに関しましては
をご覧ください
5、服を資源として再活用しょう消費者
捨てる前に、古着回収を行っている店舗や自治体を確認してみましょう
企業
古着の店舗回収を行ったり、再生繊維の開発に取り組みましょう
関連ワード
集団回収、 資源ゴミ回収、 マテリアルリサイクル、ケミカルリサイクル、混紡原料対応
※古着の回収サービスに関しましては
ファッションブランドの回収サービスは社会貢献できて経済的にもお得!
をご覧下さい
皆さんは、今回の環境省が発表した、サステナブルファッションに対してどのように感じましたか?
ファッション産業の社会課題解決には、政府、地方自治体、企業、消費者などすべての協力が必要不可欠です。
まずは今できる、身近なことからアクションを起こしていきましょう!
※環境省が推奨する、詳しいサステナブルファッションの内容については
https://www.env.go.jp/policy/sustainable_fashion/
ご覧ください