ファッションニュースランキング・ベスト5|2020年

2020年は新型コロナの大流行により、ショッピングモールやデパート、ブランド直営店などが休業。

販売不振になった多くのアパレルブランドが、閉鎖や倒産に追い込まれました。

そんな中でも、巣ごもり消費と言われるホームウエアや、蜜を避け楽しめるキャンプのウエアなどは、好調でした。

また、非対面型のリモートショッピングなどはコロナ禍で売上を伸ばしています。

そこで今回は、2020年に話題なったファッションニュースをランキングにしてみました。

 

※リモートショッピングに関しましては

リモートショッピングが急拡大!ハイジュエリーにオーダースーツも

をご覧ください

 

Contents

“ファッションニュースランキング・ベスト5|2020年”

第5位 LVMHとティファニーが訴訟合戦に!

昨年話題となったLVMHによる約1兆7600億円でのティファニーの買収。

しかし今年の9月9日、LVMH側が突如、買収の撤回を発表。

これを受けてティファニー側は、買収を完了するよう求めてLVMHを提訴しました。

また、LVMH側は、新型コロナによってティファニーの業績が悪化したことを理由に、反訴する意向を表明し、訴訟合戦に発展しました。

しかし10月29日、両社は買収価格を引き下げる事で最終合意に至りました。

LVMHの傘下なったティファニーブランドの今後の展開が楽しみですね。

※LVMHのティファニー買収に関しまして詳しくは

LVMHのティファニー買収劇!新型コロナの影響で価格を下げての合意へ

をご覧ください

第4位 コロナ不況の中でも絶好調のワークマン!

※画像洗えるダウンジャケット(¥3900)

ワークマンは新型コロナ禍でも、2020年10月度の既存店売上高は、前年同月比134.5%(34.5%増)と絶好調でした。

特に人気なのが、10月中旬に発売されたばかりの”洗えるダウンジャケット”

素材は天然ダウン45%にフェザー5%、吸湿発熱わた50%をブレンドしています。

暖かさはダウン同様ですが、ダウンの量を約50%抑えた環境に配慮した作りになっています。

※ダウンとフェザーに関しましては

ダウンジャケットを購入する前に知っておきたいこと

をご覧ください

 

また、空前のキャンプブームで火の粉が飛んでも焼けない”ヤッケ”なども売れています。

このような機能性、デザイン性、低価格を実現した商品開発が人気の秘密です。

そしてワークマンでは、2040年までに現在の約2倍強の、2000店舗にすると発表。

2000店舗を達成すると、業界最大規模(同2157店)のしまむらグループに並ぶ、アパレル最大手の一角に入ります。

ちなみに、ワークマンの親会社であるベイシアグループは、ショッピングモールやホームセンターのカインズ、コンビニのセーブオンなどを展開。

今年、ベイシアグループは創業以来61年目で、グループ総売上高1兆円を達成しています。

 

第3位 加速するサステナブルファッション

今年は”SDGs”と並び”サステイナブル”という言葉をよく耳にしませんでしたか?

現在、世界のアパレルブランドが、積極的にサステイナブルファッションに取り組んでいます。

そして日本でも、モデルでタレントのローラさんや、女優で歌手の柴咲コウさんなどが展開するサステナブルファッションが話題を集めました。

※ローラさん、柴咲コウさんのブランドに関しましては

サステイナブルなファッションを手掛ける!人気有名人のブランドは?

をご覧ください

 

今後、サステイナブルな素材開発がさらに加速し、皆さんの着ている服の多くが、再生可能なファッションになっていくでしょう。

※サステイナブルな素材に関しましては

サステイナブルな素材の最前線!服から服のリサイクルに人工タンパク質

をご覧ください

 

第2位 日本を代表するデザイナー、山本寛斎さんと高田賢三さんが逝去

デザイナーの山本寛斎さんが、急性骨髄性白血病のため7月21日に76歳で逝去されました。

山本寛斎さんは、神奈川県生まれ。

日大英文科中退後、デザイナーのコシノジュンコさんに師事。

1971年には、ロンドンで日本人として初めてファッションショーを開催し、歌舞伎の要素を取り入れた服や演出で注目を集めました。

既成概念にとらわれない前衛的なデザインが支持を集め、74年から92年までパリ、ニューヨーク、東京の各コレクションに参加。

イギリスのロック歌手、デビッド・ボウイらの衣装もデザインし話題となりました。

活動はファッションにとどまらず、モスクワの「赤の広場」や、ベトナム、インドなどで大規模なショーを開催。

2005年の愛知万博の開幕イベントもプロデュースしました。

また、京成電鉄の特急「京成スカイライナー」の車両デザインを手がけるなど、幅広い分野で活躍しました。

ケンゾー(KENZO)の創業者であり、ファッションデザイナーの高田賢三さんが10月4日、新型コロナウイルスの合併症により、81歳で逝去されました。

高田賢三さんは、兵庫県生まれ。

1965年にフランスに渡り、パリで成功を収め、日本人デザイナーの世界進出を切り開いたパイオニア。

1970年には、パリにブティックを開き、初コレクションを発表。

プレタポルテを先導した一人で、豊富な色柄や着物風のデザインなどの斬新な服作りで人気を集めました。

カラフルな色遣は「色彩の魔術師」と呼ばれ、タオルや、生活用品のライセンス商品なども数多く手がけました。

1993年9にはLVMH にブランドを売却し、1999年に同ブランドのデザイナーを退任。

2004年には、アテネ五輪・日本選手団のユニホームをデザインするなど活躍しました。

2016年、フランス政府からレジオン・ドヌール勲章シュヴァリエを受章。

2020年1月にはラグジュアリーホームウエア&ライフスタイルブランド「K3」を立ち上げていました。

 

第1位 大手アパレルブランドが閉店・倒産

今年は、新型コロナのパンデミックの影響で、多くのアパレルブランドが閉店、倒産しました。

5月には、アメリカのJクルーやイギリスのローラ・アシュレイが倒産。

また7月には、アメリカで創業された、世界最古の紳士服ブランドのブルックスブラザーズが倒産。

日本では、10月にレナウンが倒産、オンワードとワールドは、相次ぎ大量閉店を発表しました。

そして先日、1990年代から2000年代にギャル系ファッションブームを牽引した”セシルマクビー”が、2021年までに全店を閉店すると発表。

SHIBUYA109の店舗では、カリスマ店員と呼ばれるスタッフも人気を集め、売上が年間14億円を達成した時期もありました。

 

※2019年のファッションニュースは

ファッションニュースランキング・ベスト5|2019

をご覧ください

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